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おとわの出家
おとわの出家を条件に、井伊家は今川家から所領を安堵されました。ところが、おとわは出家すれば鶴丸と夫婦にならずに済むと思っていたものの、同時に亀之丞とも夫婦になれないということにまでは、考えが及んでいなかったのです。一転して出家を拒否するおとわでしたが、所領安堵の条件である以上、受け入れなければなりません。母・千賀に「自分を犠牲にして家を救うなど、誰にでもできることではない」と褒められ、うまくおだてに乗せられてしまいました。
数日後、おとわは屋敷で得度を受けました。墨染の僧衣をまとったおとわに、南渓和尚は「次郎法師」の名を与えます。「次郎」は井伊家の跡継ぎが子供のころに代々名乗った名前。おとわが跡継ぎの娘だったという意味を込めて名付けたと、和尚は言います。屋敷で尼として暮らすのは退屈するにちがいないという和尚の申し出により、おとわは龍潭寺に引き取られることになりました。
「立派な次郎法師になる!」と寺に入ったおとわでしたが、みなと一緒の部屋で寝起きし、やったこともない畑仕事もさせられるなど、困惑するばかり。「禅宗では、食事に掃除、畑仕事などもすべて修行」と兄弟子の昊天に言われます。たった1日で寺の生活に根を上げたおとわは、井伊屋敷に帰ってしまいますが、母に追い返されます。
昊天は「なぜ次郎を寺に引き取ったのか」と南渓和尚に尋ねます。和尚は「今川の下知をひっくり返したおとわに、ただならぬものを感じた。あれは蝶よ花よと育てられるべき人間でない」と答えました。
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直盛の決意
次郎法師が修行に四苦八苦しているころ、井伊家中では今川の新たな下知が波紋を呼んでいました。
謀反の罪で殺された直満の所領を、小野政直に与えるというものだったのです。家中での権力を強める政直に対し、次郎法師の曾祖父・直平をはじめ、重臣たちは政直を討つ計画を立て、襲撃。
しかし、直盛によって防がれます。直盛は政直に対し、直満の所領の半分を返すように命令を出します。
これまで政直に押され気味で、なかなか当主としての威厳を示すことがなかった直盛ですが、変わらなければと思ったのです。
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竜宮小僧のような僧に
一方、次郎法師は修行の日々を送っていました。質素な食事にいつも腹を空かせている次郎に、南渓和尚は托鉢を勧めます。
作法も教えられないまま、托鉢に出た次郎法師でしたがうまくいきません。ついに、次郎は畑から作物を盗み出してしまいます。
寺の井戸端で盗んだ作物にかぶりつくところを鶴丸に見られ、次郎は思わず泣き出しました。
「亀が帰ってきても、亀の妻となり、竜宮小僧のように助けるという約束も果たせない。修行なんてもうイヤだ」と弱音を吐く次郎に、鶴丸は「妻ではなく、僧としてでも亀の竜宮小僧になることはできる」と諭します。
困った者を助けてくれる竜宮小僧のようになれば、亀之丞が帰ってきたときに助けることができるかもしれない。次郎法師は自分の生きる道を示してくれた鶴丸に、感謝しました。
その後、農作業や座禅といった禅の修行に打ち込む次郎法師。傍らに困った者がいれば、竜宮小僧のように助けました。
やがて、月日は流れ、出家してから9年。次郎法師は19歳になりました。
まとめ
おんな城主直虎第4回はここまで。
第4回のラストシーンでは、19歳になった次郎法師、つまりいよいよ柴崎コウさんが登場しました。
第5回はますます目が離せませんね!
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