貴族探偵の原作小説あらすじ!月9ドラマと違った展開も

  • fodoctor
  • この記事を書いた人:Ryota

1987年からスタートし、2017年春で30周年を迎えるフジテレビの月9ドラマ。

そんな節目となる月9を彩るのは、嵐の相葉雅紀さんが主演を務める『貴族探偵』です!

こちらの記事では原作小説(麻耶雄嵩/まやゆたか・著)『貴族探偵』のあらすじ(全5話)をすべてご紹介します!

スポンサーリンク

『貴族探偵』原作小説 第1話「ウィーンの森の物語」あらすじ

登場人物

<被害者>

都倉 政一(とくら せいいち)
都倉計器社長でこの事件の被害者。秘書の真佐子とは愛人関係にあった。

<容疑者>

光恵(みつえ)
被害者の妻。水商売上がりで、3年前に後妻として入ったばかり。政一の息子忠仁や姪の江梨子からは疎まれる存在。周囲から疫病神扱いをされている。

江梨子(えりこ)
被害者の姪。幼い頃に両親を亡くし、都倉へと引き取られた。光恵のことを嫌っている。

忠仁(ただひと)
被害者の実の息子。25歳になっても働きもせず、遊び歩いている。ガラの悪い人間との付き合いがあるらしく、政一は苦労していた。

正津 幸彦(しょうつ ゆきひこ)
都倉計器の営業部長で、被害者とは学生時代からの友人。江梨子のことを未来の都倉計器のホープとして期待している。

旗手 真佐子(はたて まさこ)
被害者の秘書であり愛人。正津も認めるほど秘書としては優秀。後に被害者の子を身籠っていたことが判明。

犯行

深夜2時。信州の人里離れた山荘の中で、今まさに殺人が行われようとしていました。

被害者は都倉計器の社長である都倉政一。

犯人は、被害者に睡眠薬を服用させ、剃刀で手首を切り、自殺に見せかけようという魂胆でした。

慎重に遺体を整えた後、最後にこの部屋を密室の状態にするため、仕上げにかかります。

玄関脇のジャケットのポケットを針(あらかじめ糸を通している)で刺し、外から鍵を閉めた後、明かり取りの窓の隙間からロープウェイの要領でポケットの中へ滑り込まそうとしていたのです。

途中まで成功していたこのトリックでしたが、最後の最後に犯人はミスを犯します。途中で切れてしまったのか、ポケットから残りの糸が垂れ下がっていたのです。

遺体発見当日の朝

信州の山奥の別荘に集まった都倉計器の関係者一同。この日は、長らく不振にあえいでいた会社が立ち直る絶好の機会。

三塚電機会長の接待が上手くいけば、会社には明るい未来が広がっていました。

しかし、当日になって営業部長の正津は昨日の出来事に頭を悩ませているのでした。

原因は“バッグ”でした。妻光恵と愛人の真佐子がくしくも同じバッグを持ってきてしまったのです。

光恵は真佐子を散々罵り、ついには「出てけ雌犬!」とバッグを投げつける始末。真佐子は明日のプレゼンで重要な役割を担っているにもかかわらず帰ってしまいました。

心配そうな顔をしていた正津に声を掛けた江梨子は意味深なことを口にします。

「あの人(光恵)は旗手さんが持ってること知っていたと思ったのに」と。

何でも一度パーティに真佐子が持ってきていたというのです。同じパーティに出席していた正津もそのことを思い出しました。

光恵もその場にいたはずで、あのバッグを持ってくればこうなることは彼女も分かっていたはずと訝しむ正津。

事情聴取

遺体発見後、竹之内刑事から事情聴取を受ける一同。

[第一発見者:正津の証言]

プレゼンの打ち合わせをしようと都倉の部屋を訪れた正津。部屋には鍵が掛かっており、ノックをしても返事がありません。急を要していたので、何度もノックをします。

すると隣の部屋から光恵が出てきて、スペアキーで扉を開けてくれました。そこには都倉の変わり果てた姿がありました。

悲鳴を上げて失神した光恵。それを聞きつけて駆け付けた忠仁と江梨子。正津は忠仁と二人で光恵を隣の彼女の部屋へと運び、江梨子には通報をお願いしました。

遺書などはなく、ジャケットのポケットから垂れた糸には気付きませんでした。

竹之内刑事からアリバイを尋ねられると、昨夜の1時~3時ごろは部屋で眠っていて、不審な音などは聞いていないと答えた正津。

[江梨子と正津の会話]

江梨子はポケットから垂れた糸に気付いていました。だから救急車ではなく警察を真っ先に呼んだようです。

彼女は自分たちの中に犯人がいると確信していました。その中には、昨夜は帰宅していたはずの真佐子も含むのだとか。

なぜなら、彼女は夜中の2時頃に外で自動車が発進する音を聞いていたのです。

貴族探偵登場

貴族探偵
年のころは20代くらい。背が高く色白で、口元に髭を蓄えている。紳士然とした身なりで、落ち着いた口調の持ち主。由緒ある家柄のため、名は隠している。

山本
貴族探偵の執事。年齢は50代くらい。がっしりとした体格、蝶ネクタイに黒のモーニングを着込んでいる。太く低い声の持ち主で、使用人然とした地味な印象。貴族探偵の手となり足となり、事件捜査に携わる。

偶然近くの別荘に滞在していたところ、都倉の訃報を聞いた三塚電機会長から連絡を受け、現場へとやってきた貴族探偵と執事の山本。

さて、いよいよ彼らの捜査が始まります。一体この中の誰が犯人なのでしょうか?

『貴族探偵』原作小説 第1話「ウィーンの森の物語」のネタバレと感想はこちら

スポンサーリンク

『貴族探偵』原作小説 第2話「トリッチ・トラッチ・ポルカ」あらすじ

登場人物

<被害者>

宇和島逸子(うわじま いつこ)
鹿垣市T地区に暮らす31歳の専業主婦。この事件の被害者。浜村や他数名を恐喝していた。

<容疑者>

浜村 康介(はまむら こうすけ)
鹿垣市の高校教諭。教え子の垂水遥とは恋人同士の関係。被害者にその関係を知られ、強請られていたことが後に判明。

<事件関係者>

宇和島 政人(うわじま まさと)
37歳の商社マンで被害者の夫。事件当日は出張中で関西方面に滞在していたため、完璧なアリバイがある。

垂水 遥(たるみ はるか)
卒業間近の女子高生。浜村の恋人で、4月の卒業と共に結婚を予定していた。当日は友人と遊んでいてアリバイがある。

“K”
被害者の手帳に残されていたイニシャル。浮気相手と目される人物。事件の翌日に猪飼市
で会う予定となっていた。正体は不明。

<目撃者>

番場 周治(ばんば しゅうじ)
和菓子屋“ばんばら屋”の主人。

小関 仁美(おぜき ひとみ)
ひとみ美容院経営者。

八木 多香絵(やぎ たかえ)
ひとみ美容院で被害者を目撃した近所の住民。

<捜査陣>

古川
強面のベテラン刑事。勘と喰いつきのしつこさには定評がある。陰で“カッポンの古さん”と呼ばれている。

尾崎
古川とコンビを組む若手刑事。一つの考えに固執する古川を諫めながらも、敬意を持って接している。

事件概要

遺体発見日時:3月4日(日)午前9時
遺体発見場所:猪飼市郊外にある廃倉庫
死亡推定時刻:3月3日(土)の正午から20時までの間

発見されたのは30歳前後の女性で、頭部と両腕の肘から下を切断された死体でした。遺留品は何一つなく、裸の状態で廃倉庫の冷たい床の上に横たわっていたのです。

周囲の状況から、殺害と遺体の解体がこの倉庫で行われたことはほぼ間違いないと報告されています。

凶器は刃渡り20cmほどの刃物で、遺体に抵抗の後がないことと、遺体の一部や遺留品を持ち去るなどの行為から顔見知りによる犯行と目されていました。

第一発見者は、地区の青年団員3名。イベントで使用する物品の製作のため、廃倉庫を借り受けていた模様です。しかし、その扉は簡単な閂が差し込まれているだけで、誰でも侵入は可能なようでした。

被害者の身許判明

事件から3日後、猪飼市から一つ山を越えた鹿垣市T地区の河原で、ポリ袋に入れられた被害者の頭部や着衣などの一切合切が見つかりました。

所持品から被害者が宇和島逸子であることが判明した捜査陣が、彼女のマンションを訪れると室内がひどく荒らされているのを発見します。しかし、金品は宝石類は手つかずのまま残されていました。

容疑者浮上

容疑者として、事件の2日後に遺体の頭部が発見された河原で目撃されている教師の浜村が浮上してきました。

彼を尋問すると、河原に埋めたことはあっさり認めたものの、犯行そのものは頑なに否定するのです。

浜村の主張は、自宅アパートの前に置かれていた段ボール箱(遺留品が入った)を発見したので、関りを恐れて埋めたのだということでした。

容疑者と被害者の接点

その後捜査で判明したのは、浜村と被害者の意外な接点でした。なんと被害者は浜村のことを恐喝していたようなのです。

なんでも、教え子との肉体関係をネタに強請られた浜村は、現場となった廃倉庫で毎月現金を被害者に手渡していたのだとか。

しかし、垂水遥が卒業すると同時に結婚を予定していた浜村にとっては、あと1ヶ月我慢すればもう強請のネタがなくなり、そうすればあいつを訴えてやったのにと主張するのでした。

しかも自分の他にも強請られている人物がいるはずだと彼は主張しました。殺害現場の廃倉庫はどうやら現金の受け渡し場所として頻繁に利用されているらしく、以前から被害者が何度もこの場所で目撃されていたのです。

和菓子屋のレシート

古川と尾崎の頭を悩ませていたのは、所持品の中の和菓子屋のレシートでした。そのレシートを基に当日の最短のルートを辿ったとしても…

3:30 被害者、鹿垣市T地区のひとみ美容院を出発する。
4:30 被害者、鹿垣市の和菓子屋“ばんばら屋”で和菓子を購入。
5:30 猪飼市の廃倉庫へ最短で到着。殺される。
6:30 容疑者、鹿垣市に最短で到着。

しかし、浜村の事件当日の行動には…

6:00 友人二人で鹿垣市の居酒屋で夕食

という確固としたアリバイがあり、どう考えても彼には不可能なように思えました。それでも古川は浜村を怪しいとにらみ、そのアリバイを何とか崩すため再び一から洗いなおします。

和菓子屋主人:番場周治の証言

番場の記憶によると、被害者が訪れたことは派手な色眼鏡と帽子を身に着けていたということくらいで何となくしか覚えていないそう。

尾崎が目立つ指輪をはめていなかったかと尋ねると、バラの花をあしらった派手なダイヤの指輪を覚えているという番場。

これは所持品の中から発見されたものと全く同じだったのです。古川は当初替え玉を使ってわざと目立つ行動をすることで、浜村のアリバイを立証させていたに違いないと豪語していましたが、これではこの説が成り立たなくなってしまいます。

さらに番場が奇妙なことを口走りました。さきほど来た刑事さんにも指輪のことを聞かれたというのです。

それは、警察関係者だとだけ名乗った若い男女の2人組で、男の方は刑事とは思えないような値の張るスーツを着ていたとのこと。

そして女の方が被害者は傘を持っていたか?と尋ねたのだそう。それに対し、ここはアーケードだし傘立ては店の外だから見ていないと答えた番場。

傘については思うところがあった古川は、自分以外にも気付いたものがいるのかと感心している様子でした。

謎が深まる中、指輪の一件から和菓子屋に来たのは本人に間違いないと認めた古川。そうなるともしかしたら被害者は美容院に行っていないのではと睨み、一路ひとみ美容院へ向かいます。

ひとみ美容院経営者:小関仁美の証言

小関によると当日2時に来店し、3時半頃出たのは被害者で間違いないとのことでした。古川が詰め寄ると、居合わせた客の八木多香絵が話に加わり、その日に自分も被害者を見たというのです。

当日バザーの連絡用紙を渡すために小関の下を訪れた時に、彼女はここにいたというのが八木の主張でした。顔見りだし間違うはずはないと。

さらに小関も八木も二人共、バラをあしらった指輪をしっかりと目撃していました。

ここで古川は傘のことを切り出します。当日の3時から5時頃まで激しいにわか雨が降っていたため、このことが気になっていたのです。

小関によると、折り畳み傘を持っていたそう。その言葉ににんまりと口元をほころばせる古川。

帰り際に尾崎が自分たちの前に刑事が訪ねてこなかったかと聞くと、半時間ほど前に男女の刑事が訪れたと小関。

この警察関係者を名乗る二人組は一体何者で、浜村は本当に殺人犯なのでしょうか?

『貴族探偵』原作小説 第2話「トリッチ・トラッチ・ポルカ」のネタバレと感想はこちら

スポンサーリンク

『貴族探偵』原作小説 第3話「こうもり」あらすじ

登場人物

<風媒荘の宿泊客>

寺崎 紀子(てらさき のりこ)
女子大生。絵美の友人。絵美に比べ思慮深く、積極的に前には出ない。ストーカー被害に遭っている(数ヶ月前に別れた元カレの斉藤が犯人なのかもと怪しんでいる)。作家の堂島のファン。

安永 絵美(やすなが えみ)
女子大生。紀子の友人。貿易会社社長の令嬢であまり人見知りしない性格。後から合流する予定の彼氏は、皆に“高級ジャケットの彼”と呼ばれる由緒正しい家柄の人物らしい。作家の大杉のファン。

松野 彰(まつの あきら)
30前後のエリート商社マン。一人で風媒荘を訪れている。

大杉 道雄(おおすぎ みちお)
『恋すてふ』という作品で文学賞も受賞した人気作家。堂島とは友人関係にある。最近新作の『花冠』を発表したばかり。

大杉 真知子(おおすぎ まちこ)
佐和子の姉で大杉の妻。上品で落ち着いた物腰の古風な女性。

堂島 尚樹(どうじま なおき)
作家。ワイルドな風貌の持ち主。彼女が後から合流する予定。

水橋 洋一(みずはし よういち)
佐和子の夫。整った顔立ちだが地味な印象。サラリーマンをしている。

水橋 佐和子(みずはし さわこ)
真知子の妹で水橋の妻。同性から見ても憧れてしまうほどの美人。

<捜査陣>

園田 正義(そのだ まさよし)
県警のベテラン刑事。各界の名士が集まる宿での事件のため、面倒な気苦労をしそうでストレスを感じている。

柴田(しばた)
園田とコンビを組む若手刑事。生真面目だが能天気な性格。

早めの卒業旅行

時期は11月の終わり頃、舞台となるのは創業300年以上の伝統を誇る老舗旅館“風媒荘(ふうばいそう)”。女子大生の紀子と絵美は、早めの卒業旅行としてこの旅館を訪れていました。

8月に斉藤辰則という男と別れた紀子。別れ話を切り出した時に暴力を振るわれたんだとか。しかし、問題が深刻化したのはその後でした。

斉藤から復縁を迫る(脅迫めいた)電話が続き、10月になってぱったりと止んだかと思ったら、今度は始終監視されているような気配に怯える毎日。

ただ具体的に何かをされているわけではないため、どうにもならずに今日に至っていたのです。

そんな紀子を励まそうと連れ出した絵美は、(多忙のため)後から合流する彼氏ならきっと紀子のためになると張り切っていました。

松野との出会い

部屋にいても退屈だからと外出した紀子と絵美。山の中にあるこの宿には散策のために拓けた広大な庭があり、気分転換に歩いてみようということでした。

思ったよりもハードな道のりで疲れ切った二人が四阿(あずまや)で休息をとっていると、一人の男に声を掛けられます。

気さくに話しかけてくる松野という名の男。どうやら怪しい人ではなさそうに思えました。

彼から聞かされたのは、毎年山向こうの鍾乳洞で行われる祭り“蝶陣祭”についてのことでした。そんなことも知らずにこの地へと来ていた紀子と絵美。

蝶陣祭というのは、2日後にここから見える鷺見山の中腹にある蝶陣洞という鍾乳洞の奥で護摩を焚く行事のことのようです。

なんでも焚いた灰をカップルでかぶると永遠に結ばれるという噂があり、若い人たちの間で話題になっているのだとか。

さらに松野から聞かされたのは、この宿には作家の大杉道雄が来ているということでした。

そっくりさんじゃないのと疑う絵美。数年前に大杉の名前を騙って無銭飲食を繰り返していた男が逮捕された事件があったのです。

それに対し、堂島尚樹も一緒に来ているのだからあれは本物だよと松野は言いました。

大杉夫妻との出会い

自称大杉のファンだという絵美は、大杉を見つけると一目散に駆けていきました。「ファンなんです」とすり寄る絵美に、大杉は気さくに応じてくれました。

傍らには妻の真知子の姿があり、彼女も絵美と紀子に丁寧に応じます。

紀子の制止も聞かず、なぜかこの旅に来た経緯を大杉に話す絵美。大杉先生は恋愛の大家なんだからきっといいアドバイスをくれると言って譲りません。

大杉も作家とという仕事柄興味が沸いたようで、真剣に相談に応じてくれるようでした。

堂島・水橋夫妻との出会い

絵美と紀子が大杉夫妻と話していると、向こうから作家の堂島尚樹がやってきます。紀子は彼の大ファン(絵美には言っていない)でしたが、絵美ほどの積極性のない紀子はそのことを言い出せずにいました。

堂島と一緒にいたのは水橋洋一・佐和子夫妻。このグループの中で、そもそも蝶陣祭に行こうというのは真知子の妹である佐和子の発案だそう。

佐和子の夫である洋一は普通のサラリーマンで、比較的地味な印象で特に話に入ってくるようなこともありませんでした。

『花冠』

絵美が大杉のファンだと知った佐和子があることを切り出します。それは大杉の新作小説『花冠』のことでした。

佐和子はこの本の主人公歩美の最期の姿が気に入っているのだと。ヒナギクの花で編んだ冠をかぶせられて殺されるという姿を。

先週出たばかりということもあり、本好きの紀子ですらまだ半分しか読んでいないのに、ミーハーな絵美が読んでいる訳もなく、ただぽかんとするばかり。

果ては結末まで話そうとする佐和子に対し、姉の真知子が「いい加減にしなさい!」とぴしゃりとたしなめるのでした。

忍び寄るストーカーの影

翌日、絵美とランチを共にする予定だった紀子でしたが、前日の深酒の影響か、寝過ごしてしまい、慌てて宿内にある「愁月」という食事処に向かいます。

紀子が昨晩ついつい飲み過ぎてしまったのにはある訳がありました。それは彼女が露天風呂から脱衣所へ戻った時のこと。

しっかり畳んで籠の中に入れたつもりの衣服の様子がどうもおかしいのです。何も盗られてはいませんでしたが、何か違和感を覚えた紀子。

斉藤の仕業かと絵美に相談すると、男の人が侵入するなんて不可能よと宥められ、こんな時は呑んで忘れなさいということになったのです。

「愁月」でのランチ

紀子が「愁月」に到着すると、絵美の隣には大杉がいました。ほとんど身体をくっつけんばかりにすり寄っている絵美。

なぜ大杉がここに居るのか思案していた紀子でしたが、昨日ストーカー被害について相談に乗ってくれるといっていたことを思い出します。

昨晩の脱衣所での出来事についてはすでに絵美が話したようで、親身になって相談に乗ってくれる大杉。

話している最中に大杉がふとした拍子に顔を乗り出した時、彼がタバコ臭いことに気付いた紀子。彼女は大の嫌煙家でした。

立ち聞き

ランチを終えた紀子と絵美は、昨日の続きとばかり庭の散策へと出掛けます。しかし、意気込みとは裏腹に疲れ果ててしまい、結局昨日と同じ四阿で休息をとることに。

すると、何やら男女が争うような声が一人の耳に聞こえてきます。聞き覚えのあったその声の主は堂島と佐和子でした。

なんであの男がここに来ているんだと堂島。あの人とはもう終わっていて関係ないし、あなたともずっと昔に終わったじゃないと佐和子。

思わぬ事態に出るに出れなくなった紀子と絵美。息をひそめていると、どうやら去っていった様子でした。二人がホッとしていると、君たちも立ち聞きしていたのかいと突然声を掛けられます。

松野でした。彼も偶然その場に居合わせていたのです。

事件発生

翌日、再び寝坊してしまった紀子が「愁月」へ向かうと、昨日と同じテーブルに絵美と大杉夫妻の姿が見えました。昨日ランチの約束をしていたのです。

今日行われる蝶陣祭には行かないという大杉夫妻。何でも大杉が多少風邪気味なんだとか。なので堂島と後から合流する彼女(まだ到着していない)、そして水橋夫妻の4人で行くようです。

大杉は二人に、もし君たちも蝶陣祭に行かないのなら夕方ドライブにでも行かないかと誘います。それに喜んで応じた絵美と紀子。

夫妻が去ると、絵美がとんでもない行動に出ます。なんと記念と称して大杉が使っていたコーヒーカップをくすねたのです。あきれる紀子。

しかしその後ドライブの計画は頓挫することになります。なぜなら蝶陣祭の最中に佐和子の死体が見つかったからです。

一体誰が、何の目的で犯行を行ったのでしょうか?!

『貴族探偵』原作小説 第3話「こうもり」のネタバレと感想はこちら

『貴族探偵』原作小説 第4話「加速度円舞曲」あらすじ

登場人物

<被害者>

厄神 春柾(やくじん はるまさ)
ミステリ作家。10年前『チャールダーシュ刑事』という著書がミリオンセラーを記録し、一躍売れっ子作家の一員となった。迷信深いことでも有名。

<事件関係者>

日岡 美咲(ひおか みさき)
編集者。親友とローマ旅行に行く予定だったがドタキャンされ、やることなすこと上手くいかない最悪な日を迎えていた。

厄神 令子(やくじん れいこ)
被害者の妻。元アイドルで6年前に結婚。大人の色気のある美しい女性。

滝野 光敏(たきの みつとし)
被害者の担当編集者。やり手編集者として名を馳せており、厄神からの信頼も厚い。

人生最悪の日

せっかく取れた春休みは美咲にとって最悪なものとなりそうでした。親友の聡美とローマ旅行に行くはずだったのに、彼女が食中毒がかかったことでご破算になったのが事の発端でした。

そのせいで一週間取っていた休みがぽっかりと空いてしまった美咲は、恋人の清志が友人と吉見ヶ原の別荘に行っていることを知り、内緒で会いに行くことにします。

しかしそこで彼女を待ち受けていたのは、若い女といちゃつく清志の姿でした。無言で近づきグーパンチを喰らわせ、足早に立ち去る美咲。

彼女の不運はまだ終わりませんでした。清志の別荘からの帰りに車を走らせていると、突然目の前に大きな石が転がり落ちて来たのです。

慌ててブレーキを踏んで直撃は免れたものの、車はガードレールにぶつかり大きく凹んでしまいました。

JAFを呼ぼうにも圏外で電話がつながらず途方に暮れていた美咲。

貴族探偵登場

落ちてきた石に腰を下ろして数十分が過ぎた時、彼女の目の前に黒塗りのリムジンが止まりました。運転席から顔を出したのは、見た所40歳くらいでプロレスラーのような体格の持ち主。

どうかしましたかと声を掛けられた美咲が事情を説明すると、この車の電話は衛星電話だからとその巨漢の(佐藤という名の)運転手が警察に連絡してくれました。

警察が来るまで車内でお待ちくださいと促された美咲が後部座席のドアを開けると、そこに座っていたのは見るからに高級そうなスーツを身に着けた若い口髭の男。

自らを貴族探偵だと名乗った男にこれまでの経緯を(初対面にもかかわらず)話した美咲。その内に警察やらJAFやらが到着し、作業を行っていると、運転手の佐藤が警察から妙なことを教えてもらったようでした。

なんでもこの辺は地盤が固く落石は一回も起きたことがないのだとか。美人の美咲のことを気に入っていた貴族探偵は、この件を調べることにしました。

事件発生

落石があった上方には別荘が一軒あっただけなので、どうやらそこが発生源と見て間違いなそうでした。

貴族探偵の車で現場へ向かうと、美咲はあることに気が付きます。ここ富士見荘は、ミステリ作家である厄神春柾の別荘で、編集者である美咲は昨年ここを訪れていたのです。

売れっ子作家の厄神は迷信深いことでも有名で、最初にベストセラーとなった『チャールダーシュ刑事』を発表した年の初夢で富士山を見ていたことから、特別な思いを抱くようになったのだとか。

そんなこともあってかすぐに富士山の見える場所に新居を構えたのですが、三年前に近隣にリゾート施設が建設されたことで視界が遮られ、慌てて中古で売りに出ていたこの富士見荘を買ったのだそうです。

もしかして厄神が石を落としたのかと美咲が訝しんでいると、確かめましょうと貴族探偵が別荘の中に入ろうとします。

美咲が止めるのも聞かず、ずかずかと入っていった貴族探偵が書斎で目にしたものは、変わり果てた姿でベッドに倒れ込む厄神の姿でした。

佐藤による捜査開始

事件の第一発見者となったことをなぜか喜んでいる貴族探偵。佐藤を呼び、念のため脈を確かめるも時すでに遅し。警察に通報することとしました。

興味をそそられていた貴族探偵は、この事件が早く解決したらディナーをご一緒にどうですかと美咲を誘います。出版業界に携わっている美咲としては探偵というものに多少興味があったため、解決出来たらという条件付きで応じることにしました。

早速現場検証を始めた佐藤は、被害者が最初に正面から殴られてベッドに倒れた所、後頭部を何度も殴られているようだと気付きます。

凶器は恐らく床に転がっていたミステリー大賞のトロフィーで、その台座部分だけが拭われていたことから、これは計画的な犯行ではなく、諍いが発展してしまった結果だと推理する佐藤。

遺体の状態から独自に割り出した死亡推定時刻と落石との間が1時間程あいていたことに疑問を抱いた佐藤は、落石の状況を調べようと別荘の外へと出て行きました。

一方の貴族探偵はリビングのソファでただくつろいでいる様子。あなたは行かないのかと美咲が尋ねると、つまらないことは佐藤に任せておけばいいと答える貴族探偵。

しかし、死体と一緒に家の中にいることが嫌だった美咲が佐藤の下へと出て行くと、仕方ないなと貴族探偵も重い腰を上げたようでした。

落石現場

斜面の側で落石現場と思しき箇所を発見した佐藤。草木の傷んだ様子から推測したようでした。しかし、ここから美咲の車を狙ったとは思えないので、何か別の理由があるのだろうと考えた佐藤は、石が元々あった場所を探すことに。

しばらくして、佐藤が斜面から少し手前にジャッキをかませたような抉れた跡を発見します。斜面に至る道があまりにも細いので、軽トラックなどでここまで運んできたとは考え難く、どうやら石は最初からこの場所にあったと考えられました。

ジャッキ痕の南側には被害者のものと思われる車があり、車の西側には物置と温室が位置しているのを確認した佐藤。

すると、周りを見回していた美咲があることに気が付きます。書斎の西側に当たる部分に扉がついていたのです。中から見た時は扉など見当たりませんでした。

佐藤にそのことを教えると、おそらく書斎の本棚の裏側に当たるのではないかとのことで、使わなくなったので潰したのかもしれませんが、まだよく分からないという返答でした。

果たして落石と殺人事件の関係とは一体…?!

『貴族探偵』原作小説 第4話「加速度円舞曲」のネタバレと感想はこちら

『貴族探偵』原作小説 第5話「春の声」あらすじ

登場人物

<桜川家関係者>

豊郷 皐月(とよさと さつき)
鷹亮の外孫で、京都の名家豊郷家の令嬢。20代半ば、細身で美貌の持ち主。好奇心旺盛で、大人しく箱入り娘に収まるようなタイプではない。

桜川 弥生(さくらがわ やよい)
鷹亮の直系の孫。皐月の年下の従姉妹にあたる。4年前に両親を亡くし、現在は鷹亮と二人暮らし。20歳を機に鷹亮から婿取りを宣言された。穏やかで控えめな性格の持ち主。

桜川 鷹亮(さくらがわ たかすけ)
戦前に伯爵を賜った由緒ある家柄である桜川家の現当主。病気で車椅子生活を余儀なくされている。

愛知川(えちがわ)
桜川家に30年以上も仕えている信頼の厚い執事。

<婿候補>

水口 佳史(みなくち よしふみ)
弥生の婿候補。20代半ばで有名会社の子息。瘦せぎすで文化系タイプ。

高宮 悟(たかみや さとる)
弥生の婿候補。20代半ばで有名会社の子息。大柄なスポーツマンタイプ。

尼子 幸介(あまこ こうすけ)
弥生の婿候補。20代半ばで有名会社の子息。小柄で眼鏡をかけたオタクっぽいタイプ。

<捜査陣>

市辺 政史(いちのべ まさふみ)
県警の刑事。40前後、長身色黒で角刈り姿。粗相がないよう上司から強く言われているのか、営業マンのような腰の低い丁寧な対応を見せる。

三匹の子豚

奈良の南部に位置する葛尾市に聳え立っている一際大きな木造の洋館。通称“伯爵御殿”と呼ばれるこの屋敷は、財界に多大なる影響力を持つ桜川家の邸宅でした。

その2階のテラスには一人の女性が退屈そうに佇んでいました。豊郷家の令嬢である皐月は、従姉妹の桜川弥生からある頼まれごとをしていたのです。

ふと振り返ると、彼女が気付かぬ内に若い口髭の男性が腰かけていました。皐月が退屈しているのを見かねた桜川家の当主鷹亮が招いたこの男性は、東京のさる名家のご子息なのだとか。

男と視線が合うと、『三匹の子豚』という寓話を知っているかと尋ねてきました。藁の家と木の家に住んでいた子豚は結局狼に食べられてしまい、その狼はレンガの家の子豚に食べられてしまったというお話でしょと答える皐月。

男は、この話が面白いのは食物連鎖がピラミッド状ではなく循環しているということだと述べました。そして庭先へと視線を移します。

視線の先にいたのは、鷹亮の孫である弥生とそれを取り囲む三人(水口、高宮、尼子)の男。彼らは20歳になった弥生の婿候補でした。

皐月が弥生から頼まれていたこととは、この婿たちを見極めて欲しいというものだったのです。

その時皐月は、なぜこの男が『三匹の子豚』の話を持ち出したのか分かった気がしました。婿というエサに釣られてやってきた3人の男…。

弥生を侮辱する気はないけども、彼らのうち誰が婿になったしても付き合いたくはないと男はあっさり切り捨てました。皐月は皐月で、あの三人のことは気に入っていない様子。

ところでと話題を変えた男。趣味が探偵だと言って、皐月に“貴族探偵”と金の箔押しで記されただけのシンプルな名刺を渡しました。

貴族探偵に興味を抱いた皐月は、彼から弥生に婿選びについてアドバイスして欲しいと頼みます。

それを承諾した貴族探偵が寒くなってきたので中に入りませんかと促すも、私の姿が見えなくなると弥生が不安がるのでと皐月。

それならばとメイドの田中を呼び、温かい紅茶とお菓子を用意させました。

鷹亮の思い

皆一堂に会して夕食を終えた後、鷹亮が弥生に誰にするか決めたのかと切り出します。何もこんな場で聞く必要もなかろうにと皐月が思っていると、弥生はみなさん良い方なのでまだ…と歯切れ悪く答えました。

婿選びが始まってすでに一週間という時間が経過していたこともあり、鷹亮は期限をあと3日だと区切りました。

普段弥生だけに対しては好々爺だった鷹亮も、さすがに跡取りに関する問題だけに今回はやや厳しく弥生に接していました。

そんな中、いっそのこと桜川老が決めてしまってもいいのではと一人気楽な態度の貴族探偵。

彼のそんな態度にも関わらず、鷹亮は弥生の意思を尊重したいと丁寧に返答し、あなたなら信頼できるから婿選びの証人になって欲しいと貴族探偵に投げかけます。それに対し了承する貴族探偵。

鷹亮が去った後、貴族探偵が弥生と3人の婿候補に不躾な発破をかけると一気にギスギスとした険悪なムードに陥ります。皐月にとってはこの男がなぜこんなに鷹亮から信頼されているのかを図りかねていたのでした。

事件発生

自室に戻った皐月はどうも落ち着かず、気分転換に部屋を出てテラスへと向かいました。夕方頃から突然降り始めた雪は止みつつあり、葛尾市の美しい夜景がそこには広がっていました。

するとそこへ貴族探偵が現れます。その傍らには見たことのない中年の燕尾服の男が控えていました。

そちらはどなたですかと皐月が尋ねると、執事の山本で忘れ物を届けてくれたのだと貴族探偵。

その後二人が話していると、お茶でもどうですかと弥生が声を掛けてきました。夜風も冷たくなってきたのでその誘いに乗ろうとリビングの方へ向かおうとしたとき、桜川家の執事の愛知川に出くわします。

慌てた様子の愛知川に皐月が声を掛けると、実は水口から内線電話があり、その内容は尼子が殺されているとのことのよう。さらに電話の途中で水口の返事がなくなってしまったということでした。

詳しく尋ねると、電話があったのは今から3分ほど前。尼子の部屋の前を通ったらドアが少し開いていたので、中を覗くと尼子が頭の左側を殴られて殺されていたというのです。

その後突然言葉が途切れたので、愛知川が1分ほど呼び掛け続けても返答がなく、何の物音もしなかったので、どうしていいか分からずにいた所だったのだそう。

とりあえず水口の様子を見に行こうと皐月が提案すると、貴族探偵が私も行こうと割って入ってきました。弥生を山本に任せ、運転手の佐藤を呼ぶように伝えます。

プロレスラーのような体格をした佐藤は合気道の心得があり、ボディーガード代わりにも使っているのだとか。

やがて山本に呼ばれた佐藤が現れ、いざ水口の部屋へと向かいます。

第1の犠牲者

3人が滞在していた本邸とは少し離れた場所にある別邸へと向かった4人(貴族探偵・佐藤・皐月・愛知川)。別邸へ辿り着くには50mほど庭を抜けなければ行けません。すでに雪は止んでいたものの、外は一面真っ白に覆われていました。

愛知川によると、別邸は3階建てで、1階に尼子、2階に水口、3回に高宮がそれぞれ滞在しており、不公平感を感じさせないため調度品などはどれも統一されてあるとのこと。ちなみに浴室は1階に1つしかなく、3人で順番を決めて入っているのだとか。

一行が2階の水口の部屋に辿り着き、声を掛けながらその扉を開けると、背中にナイフを突き立てられ、うつぶせに倒れた水口の死体がそこにはありました。

佐藤が脈を調べても息はありません。まだ温かいことから、おそらく愛知川への電話の最中に殺されたのだろうということでした。

しばらくすると、背中に刺さったナイフは部屋に常備されているものだと愛知川が気付きます。普段はサイドボードの上の果物と一緒にあるはずというので確認すると、全く同じナイフがそこに置いてありました。

先程、どの部屋も同じ備品を使っているという愛知川の説明があったので、これは残る二人の部屋のものだろうということになりました。

一行は、殺されていると水口が言っていた尼子の部屋へと向かいます。

第2の犠牲者

水口が言っていた通り、尼子は死体となってうつぶせの状態で倒れていました。ナイフで一突きにされていた水口とは違い、尼子は側頭部を鈍器で殴打されたようです。

死体の状態から、殺されたのは水口とそう変わらない時間帯。佐藤が凶器を探していると、金属製の紺棒状のものが転がっているのが見つかりました。

それを見た皐月は、エントランスに飾ってある同じような棒が三本並んでいるオブジェの内の一本ではと見当を付けました。その意見に同意した愛知川。

佐藤がなおも室内を調べていると、この部屋にはナイフがないことに気が付きます。ごみ箱を見ると、捨てられたリンゴの皮と芯があったので、ナイフがここにあったのは間違いないようでした。

また、吸い殻でいっぱいだった水口の灰皿とは違い、タバコを吸わない尼子の灰皿には吸い殻はないものの、なぜかそこにあったのは片方のレンズがひび割れた眼鏡。

しかもその灰皿の下に貴族探偵が無理矢理渡した名刺が敷かれており、こんな状況にもかかわらず、彼は怒りを隠せないようでした。

本邸に戻って警察に届けなければと急ぐ愛知川に、佐藤は犯人がまだうろついている可能性があるので危険だと制止します。

先程佐藤が確認したところ、雪上に足跡が見られなかったので、この中に潜んでいる可能性が高いのだとか。もし本邸に戻るのなら高宮も一緒に連れ出さなくてはならないということで、一行は嫌な予感を感じながらも彼の部屋へと向かいました。

第3の犠牲者

予感は的中し、部屋に入ってすぐの所に首に紐を巻き付けられ、うつぶせの状態の高宮の死体がありました。

どうやら背後から首を絞められたようだと佐藤。凶器の紐について愛知川に尋ねると、一階の脱衣所のものに似ていると答えました。

高宮の遺体に何か違和感を覚えていた皐月が訝しんだ表情をしていると、佐藤がどうかしたのですかと尋ねてきます。もしかして右手だけが閉じていることですかと佐藤。

その閉じた右手を佐藤が調べると、中には金のボタンが握られていました。抵抗した際に掴んだとされるものでしたが、皐月の違和感はどこか他の所から来るもののようでした。

調査依頼

別邸から戻った一同。事件のことを聞いた弥生は貧血を起こし、自室のベッドで休んでいるのだとか。

一方の貴族探偵はのんきに紅茶をすすっていました。あなたは調査しないのかとけしかけた皐月に対し、探偵というものは依頼人がいなければ動かないと貴族探偵は言います。

それならばと皐月が調査を依頼すると、粉骨砕身喜んでお引き受けいたしますと貴族探偵。時を同じくして、警察がやってきました。

捜査開始

県警の市辺らが現場に到着し、早速捜査を開始します。そんな中、貴族探偵はこの三人を捜査に加えたいと市辺に申し出ます。その三人とは彼の使用人である山本、田中、佐藤のことでした。

躊躇したものの、皐月からの願いもあり邪魔をしないのであればという条件付けで渋々認めた市辺。

すると貴族探偵は三人に、せっかく三件の殺人事件が起きたんだからとそれぞれ一件ずつ調査に当たるよう命じます。

果たして事件の真相は如何に…?!

『貴族探偵』原作小説 第5話「春の声」のネタバレと感想はこちら

スポンサーリンク

コメントお待ちしています!

CAPTCHA